徒然雑草

太田ゼミ

2006年11月17日 17:29

徒然草を文字ってみました。
草の意味合いを取り違えているけど(笑)本の紹介がてら。書いてみます。

唯川恵『彼の隣の席』
あなたの隣は恋人の席ですよね?
でも…
あなたの恋人の隣の席はあなたの席ですか?

ストーリーは唯川エッセイの中に出てくるものを小説化した感じです。
だから、展開もなんとなくわかります。
それではなぜ唯川作品を手にとってしまうのか…
彼女もおっしゃっていますが、唯川作品は心の美容液なのです。
夜寝る前にひたひたと肌を潤すように、心を潤すアイテム。
乾いた心なら驚くほど浸透する。
たとえ、もっちり肌になってもキープしようとして、やはりひたひたを繰り返す。
女の子は毎日潤すことに安らぎを感じ、
そして喜びを感じる。
だから私はやめられない。
ちなみに私は半身浴をしながら本を読むので、内から外から潤すことで、
私自身のバランスをとっているように思う。
誰しもひとそれぞれ、自分自身を保つことに実は必死なのである。
流されやすい彼女も
自意識過剰な彼も
みんな『自分』を生きている。必死に生きている。
でもね、ぬほどやることなんてないのだけれど…

そういえば本の話から随分遠のいてしまいました。
要は自分の思い通りにならないことが恋愛だけれど、
その究極が隣の席の価値観ではないでしょうか?
だって…
一つ向く方向を変えれば、無数に空席が存在するのですから。

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